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インド旅日記その15:アグラ後編 大阪弁を話すインド人売春婦

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2009年9月10日木曜日:大阪弁を話すインド人売春婦


一軒目の”民家風売春宿”の入場をあえなく断られたが、二軒目の民家も同じだった。見知らぬ外国人を中に入れて万一の騒動にでも巻き込まれたら厄介だと思っているのだろう、ノックをしても呼びかけても中から鍵をかけたまま無視されているのでどうにも仕様がない。

売春婦のいる場所まで案内してくれた地元民、工場の持ち主らしく中を案内してくれた
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案内してくれた地元民と身振り手振りで会話するとその周辺には4軒の売春宿しかないらしく、(赤線地帯はたくさんある)と聞いてきた私はかなり落胆した。その後3軒目も同じように断られ、最後の4軒目、案内人がノックするのを祈るような気持ちで見ていると、なんと部屋があいて中に招き入れてくれた。喜んで中に入ったのはいいのだが、入った瞬間に場違いなことを思い知らされた。


まず入り口に座っているでっぷりと肥った中年女性は中国系だろうか、ニコリともしないで私のつま先から頭のてっぺんまで無遠慮に視線を落としてくる。中に入ると全体の広さは18畳くらいで決して狭くはない。しかしながらそこは居間から台所から寝室から生活のほとんどをここでまかなっているといった風情の大部屋であった。


部屋の左側には簡単な流し台と汚いコンロがあり煮炊きができるようになっている。そしてその隣の椅子にはお腹にふくよかな肉をつけた真っ黒な肌のインド女性が座ったまま、腐ったような目でこちらを見ていた。年齢は不詳だが30歳を大幅に過ぎたように見える。その隣には彼氏だろうか親族だろうか、20台と思われるお兄ちゃんが二人ほどいた。


部屋の逆の奥には病院のベッドを思わせるシングルベッドが二台据えてある。ただの汚いベッドなのだが、それらが私に『病院を思わせた』理由は天井から薄いカーテンが垂らされてその周りを囲えるようになっていたからだ。(それにしてもこの薄っぺらいカーテンの中で”しろ”というのだろうか?) そのベッドに腰掛けていた比較的色白の若いインド人女性は私と目が会うとこちらに歩いてきた。 彼女はそこまでデブということはないが、やはり例にもれず下腹にはでっぷりとお肉がのっかっている。顔つきも不細工ではないのだが、眉毛を完全に剃って実際の場所よりも3センチ上に筆ペンのようなものでアーチ状に描かれているのを見ると、触手が動くどころの話しではない。


バツの悪さを感じながら苦笑いしていると、どこからともなく変な声が聞こえてきた。

なんだろうと耳を済ませてみると、

『ナニウォー、ドゥーオーカングエティモームリヤ ナニウォー、ドゥーオーカングエティモームリヤ』

と眉毛の女が言っているではないか・・・

はっと気がつくと私はひたすら『どー考えても、こら無理や、何をどー考えてもこら無理や・・・』と無意識のうちに声に出して念仏のように呟いていたのだった。 眉毛はそれを聞いて、その音を真似していたわけである。


それまで私とは人種も考え方も違うし、彼らと自分の人生が交わることは絶対にないだろうと思っていたのだが、その”眉毛”がその変な日本語を口にしているのを見た時、思わず笑顔になりながら不思議に可愛い奴やなーと思ってしまった。


そういうわけでその日はたいした収穫もなく宿に帰ったが、眉毛が真似した私の大阪弁を思い出してほのぼのとした気持ちで帰路についた。

テーマ : インド旅日記 - ジャンル : ブログ

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