スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

インド旅日記その14:アグラ中編 売春宿を探しにいく

<<前の日記
次の日記>>


2009年9月10日木曜日:アグラ中編:売春宿を探しにいく


小雨の降り続く中タージマハルを出て早足で宿に戻る。さっぱりとシャワーを浴び(ホットシャワーが絶対いいという人もいるが、高温多湿のインドでは水のシャワーが気持ちいい)屋上にあるレストランで夕食をとった。宿泊したこのShanti Lodgeはシングル一泊250ルピー(500円)の安宿だが、屋上にあるレストランからのタージマハルの眺めは息を呑むほど素晴らしい。

(写真:Shanti Lodgeからの眺め、安宿と思えないほどの素晴らしさ)
FromShantiLodge.jpg



生きた木の橋について
食後の夕暮れ時、霧に霞むタージマハルをぼんやり見ていると、一人の日本人女性が濡れた髪をワシャワシャとバスタオルで拭きながらやってきて隣の席に座った。その奔放な雰囲気に一瞬驚いたが、よく見るとなかなか感じのいい美人で、話してみると彼女は一週間の休みをとってインドを旅している旅行者で、名前をヤノリエコさん(仮名:以後ヤノリさんで統一)と言った。もともと彼女は Living Root Tree という生きたゴムの木の根で作った橋を見にいく予定だったのだが、直前にキャンセルして仕方なくアグラに来たのだという。




Living Root Tree というのを私は知らなかったのだが、生きたゴムの木の根をロープに伝わせて何十年もかけて作る生きた橋のことで、インドの北東部、Megaraya州にのみ存在するらしい。それを見るという一点張りの旅行スケジュールでインドまでやってきたのはいいものの、直前になって治安が安定していないということが判ったためにデリーからの国内線チケットを捨てて、予定を変更してタージマハルを見に来たのだという。柔らかい雰囲気の中に芯の強さがあって、今日の昼に会った女の子や、バラナシにいた子達と全然違う。もう少し話していたかったのだが、彼女は夕食の予定があるといって去っていってしまった。

(写真:宿の前で突如始まったお祭り。何の前触れもなくいきなり何かのパレードがはじまり、どこへともなく消えていく。付近のインド人に『あれ何?』と聞いても誰も知らなかったりするのだ)
omatsuri.jpg


仕方ないので売春宿を探そう
その後特に予定はなかったので買春宿を探しにいくことにした。

何故アグラで売春婦なのかと言うと、友人のドクトルF氏のところで読んだ”僕と1ルピーの神様”(Slumdog Millionare の原作)という本の中で、主人公のラム・ムハンマド・トーマスがタージマハルで二年のガイドをするシーンに端を発する。そこで彼は売られてきた美しい売春婦の少女と恋に落ち、最後に彼女の身請けをして結婚することになるのだ。


インドの町を普通に歩いていて売春婦にぶつかることはまずない。日本とは民族・風習が異なり、とにかく性風俗に対する考え方が厳しいようだ。しかしインド人の書いたこの本に『アグラで美しい売春婦に会った』と書いてあるのだから、この街には必ず売春宿はあるのだろう。そうとなれば行ってみなければならない。パスポートや貴重品はできるだけ部屋に残して、万一襲われても大丈夫なくらい身軽になって外に出た。

宿周辺のネットカフェのお兄ちゃんに話しかける。

『あのーーー女の子に会いたいんやけど・・・ いやいやなんというか、女の子というか、売春婦やねんけど、いやいや、買いたいというわけやなくて、ただ見てみたいだけというか、そもそもスラムドッグ・ミリオネアの主人公がアグラで綺麗な売春婦に会って最後結婚するでしょ・・・ だから・・・ まあ、どんな感じかなーーー ちゅうてねーー ええまあ』


みたいなことを英語でくどくどと説明する。世界各国で売春宿を探してきたが、毎回苦労するのは『別に”買春”したいわけじゃない』というところをさりげなく(でもないが)、伝えておきたいという欲求がこちらにあるところだろうか。こんなことならエロ満開で『おい兄ちゃん、ええ女いてまっか?なんぼでっか?』くらいのノリでいければまだましなのかも知れないが、別に買いたいと思っているわけではないので逆に言い訳がましくて余計にカッコ悪くなってしまう。まあやる気満々で行ったところで実際に見てみると、もとから物理的に不可能というところがほとんどだろう。


とにかく彼は Saib Bazar というところに行けば買春宿はたくさんあるよと教えてくれた。Saib Bazarでリキシャーに頼めば間違いないなと念押しするとそうだそうだと言う。日はとうに暮れているので、あまり危険なところには行きたくないが、とにかくリキシャーを拾ってアグラー駅の反対側にあるというそのバザールまで運んでもらった。


ところが、バザールに着いたものの、それらしいところは全くない。1時間ほどかけてあちこち歩いて疲れ果てた。仕方なくそのあたりの店番をしているインド人に片っ端から話しかけてみるがやはり英語は通じない。こうなれば身振り手振りだと、文章にはとてもかけないようなことを口にして、ようやく地元民が連れていってくれたのは何度も前を通りかかったどうみても二階建てのただの民家だった


これがカンボジアならピンクのネオンの一つでも点けてくれてそうなものだが、インドにはまったくそれがない。狭い石造りの階段を半信半疑上っていくと、がっしりとした木の扉があった。案内してくれた地元民がノックすると、幅15センチくらいの小さなのぞき窓がすっと開いてこちらを見ると何も言わずに閉まった。その後は幾らノックをして呼びかけても何の応答もない。どうやら帰れと言っているらしい。

テーマ : インド旅日記 - ジャンル : ブログ

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。