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インド旅日記その12:さらば久美子ハウス

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2009年9月9日水曜日:バラナシ~アグラ


朝日を見るために早起きするがこの日も雨、自分の沐浴する写真を誰かに撮ってもらおうと思い、カメラとタオルを片手にガンジス川のほとりでずっと待つが誰も通りかからない。だんだん寒くなってきたので諦めようかと思っていると、あちらのほうで日本人の若者二人がパンツ姿で沐浴しているのが見えた。一緒になって写真を撮ってもらおうかと思って近づきかけたが、明らかに彼らが『肝試し』的な学生ノリでやっていることが雰囲気から分かったので話すこともせず撤退。


どうでもいいことだが、インド人の体型を見慣れていた私には彼等の手足がものすごく短く滑稽なものに見えた。インドの歴史・民族的には、紀元前1500年ごろから北インドに侵入した白色系のアーリア人が、ドラビタ人などの先住民族を平定して、ヴァルナ varna(種姓)と呼ばれる身分制度を制定したということになっている。


つまりはそれが『カースト』の原型になっているのだが、いずれの民族にしても我々東洋人よりは肉体的にコーカソイド(白人)やネグロイド(黒人)に近いのは明らかだった。川で泳いでいるガキどもも、運動神経が非常によく、みんな軽々とバク転、バク中、前方回転ひねりなどで高いところから川面にばんばん飛び込んでいる。日本の平均的な子供では全く歯がたたないだろう。この国がそのうちスポーツに目を向けだしたら大変なことになりそうだ。


朝飯代わりに”しゃん亭”という店で15ルピーのラッシーを飲む。口の中に違和感を感じたので、吐き出してみると金タワシのかけらが2つほど入っていた。仕方なくその部分を丁寧に吐き出して残りを注意して飲み干した。店に文句を言おうなどとは少しも考えなかった。

ふとこんなことを考えた。たとえばどこかの国を旅していたとして、ご飯の中に虫が入っていたと仮定する。その場合こちらのとるべき行動と店側の予想はだいたい次の4通りになるだろう。

 A) 店に文句を言う。店側は謝り、お代をただにしてその上、換えを持ってくる
 B) 店に文句を言う。店側は謝るが特に何もしない。こちらはお代を払わずに帰ってくる
 C) 店に文句を言わない。言っても仕方ない。その場に料理を残して立ち去る
 D) 店に文句を言わない。言っても仕方ない。そのまま食べ続ける

インドは4番である。まあ、何があっても『仕方ない』のだ。


郵便局で日本への絵葉書用の切手を買う。一枚12ルピー(24円)と格安。15枚分買って500ルピーを出すと、窓口のおっさんは困った顔をして(細かいのはないのか)と言ってくる。こちらも手持ちは他にないのでそう伝えると(やれやれ)という感じで引き出しの中からお釣りを出してきた。あるんなら最初から出しといてくれ・・・またここで1ストレス。


夕方が近づいてきたので、バラナシに別れを告げアグラ行きの列車に乗るために駅に向かうことにする。切符はインターネットで前日に買っておいた。インドの旅もこんなところはめちゃめちゃ便利になってきている。

滅多に外に出歩かない久美子さんと写真。賛否両論あるが私は嫌いではなかった。

kumiko.jpg


久美子ハウスの若者達と何故か握手をして別れた。夜遅くまでのウノで安眠を妨害され、最初はどうしようもない奴等かと思ったが、じっくり話しをするといい人間が多かった。数学の先生になるために教員採用試験を受けて結果を待っている若者、細身の優男で四六時中ビートルズを弾いていたギターマン、人のいい童顔のTAKA君、インド人にしか見えない黒人系フランス人、入れ歯の白さが眩しかった60過ぎの日本人の爺さんはいつの間にか消えてしまった。髭もじゃらでおっさん顔のくせにアクセサリーをひたすら手作りして売っている男、彼からは175ルピー(350円)で腕輪を買ったっけ、インドの伝統楽器シタールを一年半習っている男はプロ級の腕前だった。

ヒゲもじゃの男から手作りのアクセサリーを買う。175ルピー(350円)が果てしなく高く感じた

higemoja.jpg


もう二度と会うこともないかもしれないが、なかなか素敵な奴等だったように思うのである。


例によって流しのサイクルリキシャーを捕まえてバラナシの駅まで20ルピーで行ってもらった。道路の喧騒はひどく、人・車・リキシャ・豚・牛だらけのボコボコの道を汗だくでこいで一時間近くかけて駅についた。お礼に2ルピーのチップを込みで渡した。2ルピー(4円)というのは、道端で幾度となく手を出してくる乞食に渡すお金とだいたい同じ額だ。どうしてこれだけ頑張ってやってくれたおっちゃんに対してのチップと、何もしてない彼らに渡すお金が同じなんだろうか。そんなことを考えて私はまた困惑するのである。


夕方5時25分初のアグラ行き二等寝台車に乗り込んだ。晩飯・朝飯用に2本のバナナ、サモサを二つ、揚げ物x2を20ルピー、水を12ルピーで購入。これで明日の早朝にはタージマハルがあるアグラに着く。


車窓からは、果てしなく広がる田園風景の中、ピンク、緑、黄色といった原色の美しいサリーを身にまとって農作業している人々の姿をみていた。

テーマ : インド旅日記 - ジャンル : ブログ

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