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インド旅日記その11:ガンジス川でバタフライ、死体焼き場のお話

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2009年9月8日火曜日:バラナシ:ガンジス川でバタフライ、死体焼き場の事など


昨日の土砂降りから一転してこの日はいい天気。朝6時にガンガーで沐浴をする。みんな汚い汚いというが、カルカッタのカーリーガートのように水からヘドロのような匂いがすることもないし、楽しく沐浴をすることができた。誰も見ていなかったが、少し平泳ぎしてその後バタフライもした。気分は良かったが、その後自然乾燥に任せて体を洗わなかったら、肩から背中にかけて一面にポツポツと湿疹がでてきた。もっとも、それがガンジス川のせいなのか、食べ物のせいなのかはわからないし、厳密に言うといつから出来たのかもわからない。ただ、インドに来た時はそんなものなかったし、今までの人生でそんなものが出たことは一度もなかったのは事実(笑)。


とにかく、ガンジスで沐浴及びバタフライ、これでインド行きの目的がまた一つ達成された。



時間があったので、いくつものガートを横目に見ながらガンガーを下流に向かって歩いた。30分もするとメニカルニカーガートにたどりつく。

味のあるバラモン
baranasi6.jpg

途中で少し雨宿り
amayadori.jpg


バラナシ最大の死体焼き場

そこはバラナシで一番大きな死体を焼く場所で、半裸の男が巨大な薪の山を前に大きな釘とハンマーで木を割る音が辺りに鳴り響き、周囲にたなびく幾筋もの煙から焦げ臭い匂いが充満している。


この一種異様な光景に一瞬たじろぐが、気にしてまごまごしていると危ない。そのことはガイドブックにも載っていたし、話しには聞いていたが、周りには不良インド人が幾人もいてこちらのほうにがんがん近づいてくる


彼らは最初大声で威嚇して、こちらに来るな来るなと手で追い払う仕草をするが、別にこれは『他民族・他宗教の人間に神聖な火葬場を見られたくないから』ではない。簡単に言うと金が欲しいから、それだけ。ここでたじろいで彼らの目を見たり、まごまごしていると確実に囲まれる。そして奴等は下手な英語でガイドを始めたり、『死を待つ人の家』に連れてってやると言ってきたり、そして最終的には『ここで焼かれる人のために”薪代”を寄付しろ、一キロで200ルピーだ』などと言って脅してくる。かなり屈強な日本の若者でもやられているので、女性一人でなんてとても行くものではない。


どんどん前に進んで彼らをやり過ごさないといけないのだが、目の前には口から涎を垂らして明らかに目つきがおかしい犬が数匹しきりに吼えてくる。素人目にも狂犬病だと判るので、いったん迂回して火葬場に近づくことにした。不良インド人は、私が全く相手にしないので腹を立てて『I break your arm. You're in trouble』などと脅してくる。これを無視するのはものすごい精神力が必要だが、彼らに『薪代』と称した数百ルピーを渡したところで、それが死を待つ人の手に渡ることは絶対にない。誰にとっても何の得にもならないことはするべきではない。


焼却場は、ざっと見ただけで5つほどあった。上のほうからも煙が見えたので実際はもっとあるのかもしれない。そのうちの一つに、運ばれてきたばかりの死体が布に覆われて、今まさに火をつけられようとしていた。


死体が燃えていく様というのは、どんなものかというと、ごくごく普通なのである。特に死体が口から水を出したり、炎の中で口をあけてかっと体を曲げたりということは私が見たかぎりではなかった。布に包まれた彼らの体は、徐々に徐々に炎に包まれていき、そのまま煙として天にそして灰として地に還っていく。


最後のほうには頭と足が残ったりするので、焼き場の人間はそれをいっしょくたにしてまた燃えさかる炎の中に落とし込んでいく。最後に骨は残るかといえば残るが、残らないといえば残らない。もともと薄い頭や細い腕の骨、背骨・ろっ骨などは全く形に残らない。


何時間もの間そこで死体が焼けるのをじっと見ていると、別の焼き場からだろうか、ぶすぶすと煙を出す『骨』を木で挟んで運んでいる一団がいた。その骨は長さ25センチ、幅10センチくらいだろうか、多分大たい骨から骨盤にかけて、人間の一番大きな骨の部分なのだろう。それ以外は全て炎で焼けてしまったのか多少の骨片は灰の中にうずもれているのだろうか、とにかくその一団が持っていた骨はそれだけだった。


遺族と思われる骨を運ぶ男は、薪が山積みしてあるそのボートのすぐ側、ゴミが吹き流れているところにその骨を無造作に捨てた。それはまた不思議な光景だった。気のもちようかもしれないが、その数メートル横にはゴミのない、決して綺麗とはいえないものの、水が流れているのだ。どうしてそこに流さないのだろうか。これがヒンドゥーの最も理想とされた死に方なのか・・・


私は既に死んで炎の中で燃え盛る死体ではなく、その死体を扱う生きたインド人のほうにより不可解なものを感じていた。



インドで映画を見てみる

せっかくインドにいるのだから一度はインド映画を見よう。ガイドブックにも『インド映画は娯楽の王様、インド人はみな拍手したり口笛をふいたり全身を使って映画を楽しんでいる』みたいなことも書いてある。そもそもボリウッドを要するインドは世界一の映画大国、年間800本といわれる製作数はハリウッドをはるかにしのぐ。ただ、難点は内容はほぼみな同じである・・・と。

バラナシの映画館

eigakan.jpg


ダーシャシュワメード・ガートから100メートルほど道を戻り、Gowdriyaの交差点へ。映画館はここから100メートルも離れていないが、大通りはとにかく歩くのが大変だ。車やリキシャーに轢かれないよう常に360度あらゆる方向に注意を向けていないといけないし、荷物がひったくられる可能性もある、で道はガタガタで時々水がたまってたりウンコがあったりするからそれにも注意を払わないといけない。私の目を見ながらまっすぐこちらに突っ込んでくるリクシャーにぶつかれば怪我はまぬかれない。


何とか映画館に着いて入り口でチケットを買う。Bronze、Silver、Gold、Platina とクラスが4つに分かれていたが、私は一番安いBronzeを購入、50ルピー(100円)也。 思っていたよりもかなり高い。


映画のタイトルは Three 内容はできの悪いパルプ・フィクションみたいな感じ

Three.jpg


上演時間まで1時間以上あったので外で時間をつぶし、開演の少し前に中に入った。劇場は広くエアコンが効いていて、いすはふかふかですわり心地がよかった。しかし、もう5分ほどで映画が始まるというのに1000人近く入れるだろうか、大きな劇場はほとんどもぬけの殻。ざっと見てインド人20人と日本人3人・・・隣の席は日本人二人組みが座っていた。内容はインド映画のくせに時間軸をいじって遊ぶミステリー・サスペンスといった感じで、出来の悪い”パルプフィクション”みたいなもの。途中無茶な展開が続き、隣にいた日本人が『AVよりひどいですね』と囁きあっていたのが妙に面白かった。


ロサンゼルスに戻ってからこの映画のことを同僚に話すと、Threeっていう映画ね、このパッケージ見たけど誰も有名な人出てないでしょ、低予算のB級映画じゃない? といわれてしまった。インド映画というのは低予算のB級がテイストではないのか?彼がすすめてくれたアミタバ・チャンの映画を見たが本当にひどい。格闘シーンは昼間なのに爆破の瞬間だけ昼になったりするのだ。インド人は細かいところを気にしないのだろうか? 

テーマ : インド旅日記 - ジャンル : ブログ

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