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インド旅日記その5:インド南部マンガロールにて日本の田園風景に遭遇する(その2)

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2009年8月30日日曜日~9月4日金曜日(マンガロールにて) その2


マンガロールの生活は思っていたよりもずっと快適だった。
毎日じめじめと雨が降り続いたことを除けば、人生の中でこれだけリラックスして過ごした時間はなかったかもしれない。


晩は10時前に寝て朝7時前に目を覚ます。みんなが活動を始める9時ごろまでは本を読んだり日記を書いてすごす。朝食はリンゴとオレンジ、パンやラスクを食べた。F氏夫妻が入れてくれる甘めのチャイが美味しい。


娘の雛ちゃんが起きてきたら、一緒に風船を作ったり絵本を読んだり、近くを散歩して過ごす。植生が日本に非常に近く、庭には手で触れるとしっかりと頭を垂れるオジギソウが群生し、夜には緑に光る蛍が舞った。原種に近い野生のホオズキがあり、木々には山芋の蔓が絡まっている。石で組んだ古い水路がめぐらされ、家の前から斜面に沿って棚田がずっと続いている。庭にはニワトリが走り回り、屋敷の中心にあるヤシの木には雌牛が一頭つながれている。そんな風景を見ていると、ふと日本の田舎に迷い込んだような気がしてくる。


南インドの農村風景

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時々付近をまわってみたが、ちょっと歩いた程度では貨幣が使えるところがほとんどない。唯一、歩いて10分ほどのところにある仕立て屋が夕方4時~4時半まで牛乳の集積所になるので、私も一度買いにいった。そこでは牛乳を売りたい人、買いたい人が集まり重さを量っているのだった。
値段は1リットルくらいのひしゃくで二回すくって18ルピー(36円)。かなり安いが、ホモジナイズしていないのでこの乳はとてもよく固まる。冷蔵庫に入れておくと一晩でブルガリアヨーグルトくらいにプルプルになる。
それをF氏夫妻は毎朝掬って鍋に入れて沸かし、上手にチャイを作ってくれた。


人々は勤勉で親切、そして驚くことに時間に正確だった。

大祭の行われる寺院とバラモン(肩から掛けた黄色い紐がバラモンの証:聖紐という)

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近所にあった幼稚園、子供の目がクリクリして可愛い

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鶏をその場でツブしてくれるというお話


ある時、いつも忙しいM保さんの仕事の都合がついたというので、車で一時間ほど離れた動物園に行った。その帰り、買出しをしましょうということで、宿舎に一番近いKaikambaという街に寄った。街というよりは、街道沿いに商店が百メートルほど並んでいるだけなのだが、久しぶりに貨幣経済が成り立っているのでテンションが上がった。動物性タンパクを摂っていなかったので、鶏肉を買いにゆく。


(その場で生きたのを殺してくれるで)とF氏が言っていたが、まさかそんなわけもあるまい。彼が行った時は偶然在庫がなかったので、手っ取り早くツブしたのだろうと思っていたら、そうじゃなかった。


店の中には高さ50センチ、幅は前後にそれぞれ4メートルくらいの子供用プールがコンクリートでしつらえてあり、中にはニワトリさん達がそれこそ芋を洗うような密度で詰め込まれていた

ここで『すいません、胸肉を300グラムください』といったら真にアホだろう。鶏肉の単位は何グラムかではない、何羽かなのだ。


覚悟を決めて、鶏肉をくださいとだけいうと、中にいたおっちゃんが一羽を無造作に捕まえて秤に載せた。これでいいかと聞くので、ウンウンと頷くと、次の瞬間に鶏のクビがはねられた。そして羽をむしることもなく、彼はそのままナイフを胴体に回し、半周させたところで両手を使いバリバリという音とともにあっという間に皮を剥いでしまった。新鮮だからなのかなんだか分からないが、普通は鶏を潰す時羽毛の処理はなかなか手間がかかるもののはずなんだが・・・

小骨がついたまま全体をぶつ切りにしようとするので、それは自分でやるからと伝え、その丸鶏をもらって帰ってきた。ここまで所要時間約3分。値段は100ルピー(200円)ほどだった。作りおきなし、ツブシたてホヤホヤの鶏肉は家に戻って冷蔵庫に入れるまで、ぞっとするほど暖かかった。


そんな感じでF氏とM保さんの好意に甘えていると、あっという間に5日間が過ぎた。
最終日には、マンガロールの街でおすすめの北インド料理屋に連れていってくれた。何年もインドに来ている二人がおすすめしただけのことはあり、インドで食べたあらゆるものの中でそこで食べたカレーがダントツで一番美味しかったことをここに記しておきたい。

テーマ : インド旅日記 - ジャンル : ブログ

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